効率と安全はなかなか両立しません...
最大効率で石を取る~シチョウ の話をしました。
1つの石を取るのに4つの石が必要なように、普通、石を取るには相手の石よりずっと多くの石が必要です。
にもかかわらず、相手が1つ逃げたときに、1つの石で追いかけ続けるシチョウ。
追いかける側は、これ以上ないほど効率的な石の使い方です。
裏返せば、これはまさに 綱渡り なのです。
命綱や安全網など「ムダ」なことにコストを払わず、一直線の石を追いかけて取り上げます。
もしも一歩間違えば...万が一、石を取るのに失敗すれば..そこは奈落の底。一巻の終わりとなります。
下図。シチョウを追いかける先に白の援軍(△)が待ちかまえています。
もし黒が構わずにシチョウで取ろうとして追うとどうなるでしょう。
白に逃げられてしまった瞬間、黒は自身が×印のところが全部、断点。
傷だらけのボロボロになっています。
黒は全部を一度に守ることができないので、
黒▲に守ったとして、白△に切断されてしまいます。
この状態は、2つの✗の石が両方アタリでどちらかが取られてしまいます。
(両アタリといいます)
シチョウで追いかけてもしも失敗すると、両アタリの傷がたくさんできて、目も当てられない惨状となってしまうのでした。
最大効率=失敗の許されない綱渡り
シチョウを使うときはこの点に注意しなくてはいけません。