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鈴木歩七段 vs 万波奈穂三段 プロ13路対局86局 その1

鈴木歩七段 vs 万波奈穂三段 13路盤プロアマトーナメント戦 女流予選2枠 1

2016年に開催された第1回13路盤プロアマトーナメント。予選・本戦で86局のプロの13路盤棋譜があります。私はクラウドファンディングの支援者としてこれらの棋譜をブログ等で利用する権利をもっておりますので AI の助けを借りながら1曲ずつ紹介していきます。まずは女流予選2枠の鈴木歩七段 vs 万波奈穂三段(段位は当時のもの)です。

目次

手順のみ

まずは手順のみご覧ください。

序盤のコウの収支

序盤、左下でコウが発生しました。このコウで形勢が傾いたようです。みなさんも考えてみてくださいね。

(はじめ◯のところに黒石)

コウの収支

上辺の攻防

上辺の攻防ではいろんな変化がひそんでいて難解でしたが、不利な側が逆転するチャンスはなっかったようです。

終盤

数目の差があったのが最後は半目差となりました。ヨセのどの手が問題だったでしょうか。

半目差へ

AIで調べながら・・・

形勢動く

左下で白が 1-12 にハネてコウを仕掛けたのが失敗だったようです。
3-10に1子を抱えた想定図と実戦を比べてみると・・・

コウを仕掛けない想定手順

黒が下辺を渡ったとき、白◯や白□(AI推奨手)があるのに、白△にハネた理屈になっています。AI の評価で5目以上のマイナスとなってしまいました。

中盤、9-10にノビた手で10-8に切るなど、白が差をつめるチャンスはあったようですがこの図のようにいろいろ変化が難解です。「AI ありき」の変化図かもしれません。

難解な変化

最終盤、黒は左下をサガる前に中央を決めておけばもう少し差が開いていたようでした。

最終盤の変化

結果

結果は黒の万波奈穂三段の半目勝ちでした。
敗れた鈴木歩七段はファン投票で敗者復活して本戦トーナメント参加します。

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この記事を書いた人

囲碁オンライン対局場開発/つぶや棋譜/クラファン13路盤プロ選抜トーナメント企画で第32回日本囲碁ジャーナリストクラブ賞/全日本囲碁協会理事/株式会社きっずファイブ代表取締役/京都大学理学部(宇宙物理)卒

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